ヒャクな理由

XR100R(1999)
CRF100F(2007)


当スクールで使用するバイクはXR100、CRF100。 通称"ヒャク"です。
わずか100ccにして10馬力というスペックからは初心者か子供向けのバイクと思われがちですし、メーカーのカタログからもそんな香りがプンプンします。モトクロスの経験者であれば車体、サスペンション、エンジン出力のどれもが物足りないモノかもしれません。しかし、フラットトラックでのトレーニングではそんな一見ネガな要素こそが上達へのカギになるんです。
大排気量マシンのありあまるパワーとトルクをコントロールするライディングに対して、"ヒャク"でのフラットトラックライディングはマシンとライダーの持てる能力を"使い切る"ことこそがキモだと言えます。 小さく軽い車体はライダーへの負担を減らし、ライディングへの集中力を高めてくれます。250ccやそれ以上のマシンパワーではおっかなびっくりになってしまうスロットルワークも、100cc10馬力ならば安心して全開にすることもできるでしょう。

確かに"ヒャク"は、元々がモトクロス競技への子供用エントリーマシンとして開発されているため、"誰が乗っても簡単にスライドできる"車体性能は重視されていません。初めて乗っていきなり満足のいくスライドはできないかもしれませんが、軽い車体と適度なエンジンパワーのバランスの良さ、というメリットはすぐにおわかりいただけるはずです。そしてスピード、ポジション、スロットルワークといった様々な要素をコントロールして、ヒャクのパワーを余すところなく使い切れるようになれさえすれば、おそらく数時間後には、滑らかで無駄のないライディングを体感し始めることができるでしょう。

日本でもアメリカでも、多くのフラットトラックライダーがガレージの片隅に"ヒャク"を持っています。ガレージを持ってないヒトもいるかもしれませんけどね。ロードレース方面でも有名なところでは、ロバーツ一家やヘイデン3兄弟なんかがトレーニングに取り入れています。なにしろ低いリスクで高度なマシンコントロールにトライするのに最適なんです。

誰にでも扱いやすく、様々なレベルでのライディングにきちんと応えてくれる"ヒャク"。当スクールが自信をもってお勧めする、チビだけど最高の教習車です。(ロジャー林)



解説者近影

 


ノリック、ロバーツ兄弟、ジベルノーがケニー・ロバーツ家の庭でXR100で遊んでいる。
Photo by Shogo Nakao (阿部典史 写真集「いつもニコニコ。」より)

HONDA XR100R(1992)

XR100Rは、初心者でも取り回しの楽な小柄なサイズ(乾燥重量:68kg、シート高:770mm)と、4ストロークならではの、フラットなトルク特性と小気味よいふけ上がりのエンジンや、軽量・高剛性のダイヤモンドフレームにプロリンクサスペンションを組み合わせ、不整地での優れた走破性を発揮するなど、軽快な走りを楽しめるものとしている。


全長 × 全幅 × 全高(m) 1.855 ×0.800 × 1.030
軸距(m) 1.255
シート高(m) 0.770
車両重量/乾燥重量(kg) 75/68
エンジン型式 HE 03 E(空冷・4サイクル・OHC・単気筒)
総排気量(cc) 99
最高出力(PS/rpm) 9.5/9,000
最大トルク(kg-m/rpm) 0.79/7,000
変速機形式 常時噛合式5段リターン
タイヤサイズ 前 2.50/19-4PR
タイヤサイズ 後 3.00/16-4PR
ブレーキ形式 前 機械式ドラム
ブレーキ形式 後 機械式ドラム
フレーム形式 ダイヤモンド

参考資料/写真: 本田技研工業(株)ホームページ

Site Map